2012.04.28 *Sat

鬼畜の家



第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
これも、いやミスなんですね。

いやな話ではありますが、非常に読みやすかったです。
気分が落ち込んでいるときでしたが、一気に鬼畜な世界にひきずりこまれました。
そういう筆力のある新人さんです。
やけに文章がこなれていると思ったら、経歴を見てびっくり。
東大卒で弁護士になり、引退して作家デビューですって。
確かに、法律的な部分もきちっと描かれていました。
頭のよさ=文章のうまさではありませんが、弁護士時代の経験が、作品に深みをもたせているのかもしれません。
いやな部分がストーリーから浮いてないんですね。
やたら、説得力を持って畳み掛けてくるのです。
一部、こんな設定にしなくても・・・と疑問が残る部分もありますが、これが、デビュー作とはおそるべし。
審査員の島田先生も驚いたことでしょう。
次回作も既に刊行されているようなので、楽しみです。

15:54CM(0)TB(0)EDIT

2012.04.27 *Fri

味なしクッキー



これは、はやりの?「いやミス」の部類に入るのでしょうか。
しかしながら、その完成度は非常に高く、文学的香りのする短編集です。
収録作品は、「パリの壁」「決して忘れられない夜」「おろかな決断」「父親はだれ?」「生命の電話」「味なしクッキー」の6編。
どれも女の怖さ、人間の愚かさを見せつけられる作品で、読後の後味の悪さと言ったら・・・。
ただ、納得できない悪さじゃないんですよね。
だからこそ、余計に、心にズシンと来るのでしょう。
中でも、「決して忘れられない夜」は、想像しちゃったら大変なことになります(^^;)。

装丁が、印象的なのですが、イラストレーターの加藤木麻莉さんです。
ほかにも、ミステリの表紙を飾っていて、素敵なイラストを描く方ですね。

15:52CM(0)TB(0)EDIT

2012.04.10 *Tue

放置ですみません

忙しさと体調不良もあって、放置してしまいました。

読書も、2ヶ月以上ご無沙汰でした。

ゆっくりと復帰していきます。

22:07CM(0)TB(0)EDIT

2012.01.20 *Fri

白樫の樹の下で



第18回(2011年)松本清張賞受賞。
「このミス」で、茶木則雄さんが大絶賛していたので、読んでみた。
茶木さんは、時代ものとしてだけでなく、ミステリとしても誉めていたが、実際、そのとおりであった。
300ページ弱のボリュームだが、文字が大きいので、すぐに読み終わる。
最初は、時代青春ものとして楽しみつつ、途中からは、誰が真犯人なのか気になってとまらない。
残りページが少なくなるのを惜しみつつ、読み終えた。
長々と描きこむことも可能な素材だが、洗練されたシンプルな文章が、魅力的だ。
このまま、時代物路線で行くのだろうか。この筆致で、横山秀夫のような警察ものを書いてほしいものだ。
映像化するなら、ぜひNHKでお願いしたい。

19:08CM(0)TB(0)EDIT

2012.01.14 *Sat

帝劇ワンダーランド

4835617827帝劇ワンダーランド ~帝国劇場開場100周年記念読本
東宝演劇部
ぴあ 2011-01-14

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私の帝劇通いはさほど長くはない。2007年が初めてだと思う。それまでは、小劇場系専門だったから。
そんな日の浅い私にとっても、この本は、貴重な一冊。
帝劇の歴史や出演者インタビューも読み応えあるし、写真も抱負で、じっくりと楽しめる。
全く知らない演目の写真を観るだけでも、わくわくする。
瀬奈じゅんさんと井上芳雄さんによる帝劇ナビDVDもついていて、2300円は、お得。

12:41CM(0)TB(0)EDIT

2012.01.11 *Wed

ばらばら死体の夜



読み始めたときは、中年男が古書店の2階に住む若い女と寝るだけの話?と思って、退屈だった。
が、読み進めていくうちに、最後が気になってしまって、後半は一気に読み終えた。

なんだろうね、この倦怠感は。

面白いとか感動するとか、そういう類の話ではない。
ただ、小さなエピソードが、気になってしょうがない話である。
例えば、吉野解の回転寿司の話とか。

桜庭さんは、書きたいものを書くと、ファンが喜んで読むのかもしれないなあ。
私は、昔の作品のほうが好きだけど。

19:35CM(0)TB(0)EDIT

2012.01.08 *Sun

パリ黙示録 1768 娼婦ジャンヌ・テスタル殺人事件



フランス革命の二十一年前。ルイ十五世治下のパリは、すでに革命の予兆を孕んでいた。貴族の醜聞を喜ぶパリ市民たち。訴訟趣意書を大きく脚色して儲ける印刷業者たち。とりわけ人々が喜ぶのは、若く美しき貴公子・サド侯爵の醜聞だ。そのサド侯爵が新たな暴行事件で訴えられた日。セーヌ河畔で最初の醜聞の相手であった娼婦ジャンヌが惨殺死体で発見された。あまりにも残忍な殺人を犯したのは、あのサド侯爵なのか?パリ警察でただひとり、放蕩貴族の監視を任務とする私服警部ルイ・マレーが捜査で出会う「悪」の姿とは…。

私って、真梨さん好きなのかなあ(笑)。
『更年期少女』以来、つい読んでしまうんだわ。
しかも、この装丁、狙いすぎだわ〜。
あらすじも、めちゃくちゃ面白そう。

・・・と思ったんだけど、中身は期待ほどではなく、真梨さんらしさ(と私が勝手に思っているだけだが。)もなかったなー。
真相もへぇ〜とは思ったけど、驚愕はしない。
キャラクターは、強烈なので、このままシリーズ化してもいいかもしれない。
(2011年読了本)

08:48CM(0)TB(0)EDIT

2012.01.01 *Sun

2011年ベスト本

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

2011年の読了本は、60余冊。相変わらず少ないですが、一応ベスト5を挙げたいと思います。

第1位
4087714144マスカレード・ホテル
東野 圭吾
集英社 2011-09-09

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これぞ、エンターテイメント!


第2位
4488017592叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
梓崎 優
東京創元社 2010-02-24

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ミステリ界の期待の新星登場ですね。もっと早く読むべきでした。


第3位
4582835384少年少女昭和ミステリ美術館―表紙でみるジュニア・ミステリの世界
森 英俊 野村 宏平
平凡社 2011-10

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ミステリ好きにとっては、至福のときを味わえる一冊。


第4位
4087713377光媒の花
道尾 秀介
集英社 2010-03-26

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常にハイレベルの作品を出し続ける道尾さん。こちらの評価も厳しくなりますが、それでも、いつも満足させてくれます。


第5位
4061827669聖地巡礼 (講談社ノベルス)
真梨 幸子
講談社 2011-02-08

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私って、真梨さんのファンなのでしょうか?
ついつい読んでしまいます。


以上です。

今年は・・・と目標を立てても、なかなか達成できないので、不言実行でひそかに頑張りたいと思います。

22:18CM(0)TB(0)EDIT

2011.12.16 *Fri

少年少女昭和ミステリ美術館―表紙でみるジュニア・ミステリの世界



私がこの本を買わないわけがない。
超楽しみにしていた。

小さいころからミステリ(当時はジュブナイル)大好きな私。
懐かしいミステリの書影が一杯で、感動する。
親に買ってもらったものより、図書館で借りたもののほうが多い。
小さいころに出会った本には特別な思いがあるよね。
この価格で、約400点もの書影を収録してくれた偉業には大感謝。
世代的にジャストじゃないので、初めて見る表紙も多かった。

偕成社の少女小説シリーズの宮敏彦作品もあって、うれしい。
また集めたくなってしまう。

ただ、著作権とか・・・大丈夫なのかな。
こういう本はこれからも出してほしいから・・・。

23:26CM(0)TB(0)EDIT

2011.12.13 *Tue

神様のカルテ



第十回小学館文庫小説賞受賞。
2010年本屋大賞第二位。(大賞は、「天地明察」)
映画化。(櫻井翔 宮崎あおい 要潤 吉瀬美智子←なんて豪華!)
大ベストセラー。

私らしくない選択ですが、友人が貸してくれたのです。(自分が読む前に。)
予想通り、感動とは程遠かったです。

文字が大きいのであっという間に読了。
読みづらくて、小説っぽくない。

若い主人公の漱石風の物言いが、わざとらしくて受け付けない。

先端医療と現場の医者の問題をさりげなく取り入れたところは評価できるし、
亡くなった患者さんの手紙は、涙を誘う。

が、心に響いてこない。

現役のお医者さんのデビュー作だと知って、納得。
私には、はかりしれないものを持っているのだろうから、今後はもっと小説らしい小説を書いてほしい。

そう思うと、海堂尊さんって、すごい作家なんだなー。

豪華キャストを配した映画のほうが、面白いかもしれない。

18:46CM(0)TB(0)EDIT


プロフィール

Author:じゅび
ミステリが好き。
でも、面白いものなら何でも読みます。
スパムがひどいので、コメント、TBは承認制としました。



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