さぬきうどん偏愛
2002 / 12 / 22 ( Sun )
蕎麦も好きだが、うどんも好きである。さぬきうどんの味を知らないころは、実家の近くの水沢うどんが私の一押しだった。 ところが、友人に「関東のうどんは、まずい。おつゆが泥水のようだ」とけなされまくり、おすすめのさぬきうどんを食するようになった。 しかし、関東では、なかなかおいしいお店に出会えないでおり、最近のブームでちらほらとお店情報を聞くようになった。四国巡礼はできないが、通販で「恐るべきさぬきうどん」を買い求め、喜んでいたところに、この本である。 ああ、ありがたや、ありがたや。ここまで情報がまとまっていると、うれしくてたまらない。四国に行けるその日まで、関東でうどん巡礼でもしようかと思う今日このごろである。 |
ジェゼベルの死
2002 / 12 / 22 ( Sun )
ブランドの再読第二弾。 以前は、「はなれわざ」がダントツで好きだったが、再読してみると、甲乙つけがたい。読後の余韻という点では、こちらのほうが上かも。ユーモアと恐怖がほどよくミックスされていて、ドキドキしながら読んだ。 「はなれわざ」で思い出すのは、太陽の光。一方「ジェゼベルの死」で思い出すのは、鎧の中の闇。対照的な作品であるが、どちらも傑作には違いない。ただ、ブランドを読むたびに、ある種の読みにくさを感じてしまい、読むのに時間がかかってしまうのが少々難点かも。 |
ディー判事 四季屏風殺人事件
2002 / 12 / 22 ( Sun )
身分を隠してウェイピンを訪れたディー判事とお供のチャオ・タイは、「漆の四季屏風殺人事件」「だまされやすい商人事件」「偽りの弁明事件」という3つの事件に巻き込まれる。 当地の知事に事件の解決を依頼される一方で、追いはぎと間違われたのを利用して、悪の世界を探る様子が、時代劇を見ているようで面白い。 『中国迷路殺人事件』に比べて、全体的にすっきりしていて、読みやすくなっている。そして、最後の最後まで気の抜けない展開が待っている。 |
インド夜想曲
2002 / 12 / 22 ( Sun )
タブッキに挑戦二冊目である。須賀敦子さんの訳である。 主人公が失踪した友人を探してインド各地を旅するお話。私はインドに行ったことがない。おそらく、この先も行くことはないだろう。だけど、この本を読むと、幻想のインドを旅したような気持ちになる。これが、タブッキの魔法なのか。どうして、こうなるの?これは、どういう意味なの?なんて考えるだけ野暮である。 考えないで、ただ、このふわふわした幻想の世界に身をゆだねればそれでいいのではないか。この作品は映画化されているらしい。ぜひとも見なければ。 |
世界鉄道推理傑作選1
2002 / 12 / 22 ( Sun )
鉄道ミステリというと、時刻表が出てくるのかと思いきや、それは、鉄道が信頼されている日本ならではであったようだ。 このアンソロジーには、時刻表は一切出てこない。代わりに密室構造のコンパートメントでの事件が楽しめる。 収録作家は、ボドキン、ホワイトチャーチ、フリーマン、クリスピンなど。クリスピン以外は、初めて読む作家だった。それにしても、こういう本が入手しにくい状況は、非常に残念である。 |
うさぎのダンス
2002 / 12 / 22 ( Sun )
まさか、こういう話だとはね。驚いた。 単に「本の雑誌」のベスト10に載っていたから読み始めたのだけど。1960年代を舞台に、ゲイの世界に足を踏み入れた少年を描いた青春小説なのである。すごいのである。びっくりなのである。 どうやら自伝的小説らしい。描いている世界は特殊だけど、ここまで生き生きとあけっぴろげに書かれると、かえってさわやかで、主人公徹に好感を持つ。そう言えば、うさぎのダンスの唄って、途中までしか歌えないなあ。 |
ボトムズ
2002 / 12 / 22 ( Sun )
この作品をミステリとして読んでしまうと、物足りなさを感じるはずだ。 これは、1930年代のアメリカ、テキサス州東部の風土と生活習慣、根強く残る黒人差別を背景に、少年ハリーの成長と家族の再生を描いた作品である。 登場人物の中には、愛すべき人もいれば、憎らしい人もいるのだが、個々の立場にたつと、人間の弱さを感じさせられ、哀しい思いにとらわれる。 そんな中で、一番印象的なのは、ハリーの祖母だ。こんなおばあちゃん、ほしかった。人間の強さを教えてくれ、希望を与えてくれるすばらしい存在なのだ。 |
黒と青
2002 / 12 / 22 ( Sun )
ポケミス苦手な私が、この分厚い本をさくさく読めたのは、一重に主人公のリーバス警部の魅力のおかげ。 一匹狼なんだけど、意外と優しくて犯罪を憎む熱い男なんだよなあ。わけありの過去も魅力を増している。 事件そのものに新鮮味はないし、長い割に物足りなさも残るが、リーバス警部だから、許せちゃう(笑)。でも、これって、シリ ーズの8作目なんだって。じゃあ、前作も、読まなきゃね! |
ソルトマーシュの殺人
2002 / 12 / 22 ( Sun )
一言で言えば、「変な」ミステリである。最近読んだ翻訳ミステリの中で最も読みづらく、最も困惑し、最も苦笑した作品である。 そして、一番変なのは、探偵役のミセス・ブラッドリーだ。余りにも個性的で、強烈過ぎる。事件解決後、付録としてミセス・ブラッドリーの手帳がついているのだが、これが、最高。 好き嫌いが分かれそうな作品なので、積極的に人には薦めない。 が、私としては、ほかの著作も翻訳してほしい。特に、ミセス・ブラッドリーの過去が書かれている作品を読みたい。 |
家蝿とカナリア
2002 / 12 / 22 ( Sun )
強盗が何もとらずに、籠のカナリアを解放していったという奇妙な事件の謎。そして、舞台公演中の殺人。 本格推理のエッセンスたっぷりの上に、演劇界が舞台ということで、演劇好きの私にはたまらない内容。 登場人物の誰もがあやしく思えるし、エゴや虚栄心が見え隠れするぶつかり合いなど、推理以外のところでも、大いに楽しませてもらった。 おまけに、探偵役が、精神分析学者というのも、面白さを増している。最後はサスペンス風な盛り上がりも味わえた。 この探偵は、シリーズものになっているらしいので、ほかの作品もぜひ読みたいのだが…翻訳されるだろうか? |
琥珀の望遠鏡
2002 / 12 / 22 ( Sun )
ライラの冒険シリーズ第三巻。 本にも旬があるのだろう。予約してから3ヵ月も待たされると、盛り上がっていた気持ちも少しずつ冷めてくる。 ストーリー自体は、相変わらず壮大で複雑で凝っていて面白いのだけど、一巻、二巻ほどのときめきは、感じなかった。なぜだろう?宗教的な問題なのか?ラストが気に入らないのか?余りに哲学的で、私の理解を超えてしまったのか? いや…たぶん、私は、あの展開が嫌だったのだ。(あの展開というのは、ネタバレになりそうなので、書かないでおく。) ヒロインのライラは、最後まで余り好きになれなかった。どちらかといえば、この作品は、脇役のほうが魅力的だと思う。クマの王や気球乗り、魔女、天使、トンボに乗った小さな戦士など。 そして、よくも悪くも、一番強烈なのは、やはり、コールター夫人だろう。 |
中国迷宮殺人事件
2002 / 12 / 22 ( Sun )
今までこの作者のことを知らずにいたのは、全くの不覚であった。作者は、オランダ人で、優れた東洋学者にして外交官でもあった。そして、彼が生み出したディー判事シリーズは、16シリーズもあり、英、仏、独、蘭、中国語に訳されているという。 唐王朝を舞台に架空の都市でのディー判事の推理と活躍が、作者自身の挿絵とともに、生き生きと描かれている。 しかも、贅沢なことに、事件は、「密室殺人事件」「秘められた遺言事件」「失踪した娘事件」と3つも起こるのだ。密室や迷路が出てくる上に、裁判やアクションシーンもあり、飽きさせない展開だ。 各章の冒頭には、簡単なあらすじがついていて、何とも不思議な構成だが、中国モノが好きな私には、面白く読めた。ただし、処刑の描写は、ちょっと苦手…。 |
煙の中の肖像
2002 / 12 / 22 ( Sun )
一目ぼれした女性を追いかける主人公エイプリルと、彼が探し求める美女クラッシー。それぞれの章が交互に描かれる。 クラッシーは、お金のためには手段を選ばない悪女だった。そして、ついに、エイプリルが彼女にたどり着いたとき…。 バリンジャーは、『歯と爪』しか読んでなかった。そのインパクトが強かったので、それと比べると、少々、物足りなさを感じてしまうが、読みやすく面白いサスペンスである。クラッシーの悪女ぶりは、憎らしいほどなのだが、ふと、かわいそうに思うことも。 最後は、どうなるのだろう?という興味で、あっという間に読み終わる。 1950年発表ということだが、古臭さは全く感じない。同じ作品が、創元推理文庫で、『煙で描いた肖像画』 というタイトルで出ている。 |
ショコラ
2002 / 12 / 22 ( Sun )
フランスのある村に6歳の娘を連れてやってきたヴィアンヌ。彼女がそこで開いたチョコレート店は、静かで禁欲的な村の住民たちの間に波紋を起こす。 次第にヴィアンヌとチョコレートに魅せられていく村人たちに反して、それを苦々しく思うルノー司祭と一部の村人たち。 甘くおいしそうなチョコレートとは対照的に、ドキドキする展開が繰り広げられる。 そして、ラストのあのシーンは、笑いたいような泣きたいような何とも言えぬ気持ちになる。不思議な読後感を残すファンタジーだが、ほのぼの甘いだけの話ではないところが、いいのかも。 |
第二の銃声
2002 / 12 / 22 ( Sun )
探偵作家の屋敷で行われた殺人劇の最中に、被害者役の男が本当に殺される。彼は、名うてのプレイボーイで、 パーティには彼の死を願う人物が揃っていた。疑いをかけられたピンカートン氏は、友人ロジャー・シェリンガムに助けを求めるのだが…。 何だか、「ジャンピング・ジェニイ」を思い出させるようなストーリーである。登場人物も個性的で、劇中劇もスリリングで、メロドラマもある。ミステリ的にも、かなり楽しめた。またしてもすっかり騙されてしまった。某有名ミステリに似ている部分はあるけど、これはこれで、傑作だと思う。 |
ジャンピング・ジェニイ
2002 / 12 / 22 ( Sun )
小説家ロナルドの屋敷で開かれた、参加者が有名な殺人者か犠牲者に扮装するという奇妙なパーティの会場で、皆の嫌われ者の女性の死体が発見される。 「このミス」にもランクインし、ネットでも話題になった作品。今更ながら読んでみた。 タイトルの意味も初めて知る。先入観なしに読めたことは幸せだった。ミステリを読んでいるというよりも、ミステリタッチのコメディを客席から観ているという感覚にとらわれる。 迷探偵シェリンガムの行動は、滑稽で憐れみさえ感じるが、憎めない。ニヤニヤしながら読み進む。余談だが、有名な殺人者と犠牲者について訳者あとがきで説明さ れているのが、うれしい。 |
心ひき裂かれて
2002 / 12 / 22 ( Sun )
サイコものを読むのは久し振りである。レイプ事件を取り扱っているので、読んでいて気持ちのいい話ではないのだが、ラストが気になって一気に読んでしまった。なんと言うことだ。多少のどんでん返しには驚かないすれっからしの私だが、これには、ぶっとんでしまった。私の推理を見事に裏切って、ものすごいものを見せられてしまった気がする。 これぞ、ミステリの醍醐味だな。とにかく、皆さんも読んでみて下さい。 |
飛蝗の農場
2002 / 12 / 22 ( Sun )
バッタという漢字を初めて知った。 導入部分は、何の変哲もないのだが、各所に挿入されるエピソードに面食らう。あれ?これって誰? いつの話なの?戸惑いながらも、バラバラになったピースをつなぎ合わせるように読み進む。 とまらない。まさか…どうして?あ、もしかして、あの手を使ってる?などなど推理しながら、真相にたどり着いたと思った瞬間、今までのピースが、ガラガラと音を立てて崩れていく。 う〜ん、このラストって、どういうこと?? |
ガラス箱の蟻
2002 / 12 / 22 ( Sun )
ディキンスンを以前から読みたかったので、デビュー作を手にとってみたが、はっきり言って変な話である。 ロンドンのアパートで暮らすクー族の酋長が殺されてしまう。このクー族とは、太平洋戦争で、日本軍に殺されたニューギニアの部族の生き残りだというのだ。 とんでもない設定の上に、クー族特有の暮らし方が描かれ、狐につままれたような気持ちで読み進む。200ページ足らずの話なのだが、印象は、強烈だ。謎解きの点では物足りなさは否めないが、とにかく、クー族の話だけでも面白い。 |
兄の殺人者
2002 / 12 / 22 ( Sun )
恥ずかしながら、初めてのディヴァインである。評判は聞いていたのだが、読みそびれてしまっていた。 タイトルも 平凡だし、あらすじ(兄が殺され、知人が逮捕され、兄の名誉のため、知人のために、主人公は調査に乗り出す)も、全然、興味がわかなかった。 しかし、読み始めたら、読みやすいし、ドキドキするし、展開は見えないし、怪しい奴は多いし、ミステリとしての面白さがぎっしり詰まっているではないか。おまけに人物造形がうまいのだ。 ミステリ抜きで、人間ドラマ、心理ドラマとしても私は楽しんでしまった。そして、圧巻は、真相にたどり着いたときの驚き!ん〜、やられた。完敗だ。 |
ここがホームシック・レストラン
2002 / 12 / 22 ( Sun )
まずは、タイトルが魅力的。家族が恋しくなった人々が集まるレストランなのだろうと思って読み始めるが、とんでもない。 いきなり、死に際の老女の回想から始まる。少々退屈。夫に出ていかれ、女手一つで家族を育てた母親と三人の子供たち。誰もがクセがあり、手放しに好きにはなれない。強いて言えば、次男が、かわいげがあるのだが、 時々、その鈍感さにうんざりするし、頭のいい長女の男運のなさにあきれる。弟に嫉妬する長男も、気持ちがわからないでもないが、大人げなさ過ぎる。家族って、もしかしたら、こんなものなのかもしれない。滑稽で、はちゃめちゃで、自分勝手で…。 家族みんなで食事することは、大事。だけど、一緒に何かをすることだけが家族の証というわけではないことを私は知っている。 |
神秘の短剣
2002 / 12 / 21 ( Sat )
ライラの冒険シリーズ第二巻。『黄金の羅針盤』の続きである。 今度は、我々の世界から始まる物語なので、非常に読みやすかった。ここでは、少年ウィルが登場する。母親を守りながらひっそりと暮らす彼は、謎の男たちに追いかけられ、父親探しの旅に出る。別世界への入り口を見つけた彼は、もう一つの別世界からやってきたライラと出会う。そこは、化け物に大人だけが襲われ、子供しかいない街だった。 前作以上に複雑な展開なのだが、「神秘の短剣」の設定が、非常に面白くうまくできていて、興味が尽きない。また、母親を必死で守ろうとするウィルとその父親探しを手伝おうと一生懸命なライラが、健気で、いとおしくて、守ってあげたくなるのだ。 二人を助けてくれる人たち、攻撃するものたち、さまざまな登場人物が入り乱れて、世界は、さらに広がりを見せる。一体、ライラの両親って、どうなっているの?ウィルの父親って?混沌とした思いがこみ上げる中、物語は、「え?! どうして、こんなことが…」「ここで終わるなよ〜」というところで、終わっている。すぐに第三巻を読まないと、この胸のつかえは、おさまりそうにない。 |
黄金の羅針盤
2002 / 12 / 20 ( Fri )
ファンタジーが苦手だという私に、面白いからと薦めてくれた人がいた。余り期待せずに手にとるが、思いのほか、 世界にのめりこむことができた。 両親を事故で亡くし、オックスフォード大学寮に暮らすライラは、おてんばな少女。連れ去られた友達と、監禁されてしまった北極探検家のおじを救うべく、ジプシャンたちの助けを借り、黄金の羅針盤をもって北極に旅立つ。 いきなり、守護精霊ダイモンが出てきたり、毒殺未遂、謎の貴婦人、シロクマ、気球乗り、魔女など、ありとあらゆる大道具、小道具が、てんこもり状態で、理解するのに時間がかかる。 世界も、独特で果てしなく、この広げた大風呂敷を一体どう片付けるのか、頭がクルクルしてくる。一字一句たどるように読まないと、ついていけない。冒険のさなか、一体誰を信じていいのかわからなくなるが、ライラの明るさと強さが、希望を与え続けてくれる。 全三巻のうちの第一巻なので、とにかく、二巻目も読まねば…。 それにしても、スケールでかすぎ!これを読んだら、ほかのファンタジーがますます読めなくなるんじゃないかと、ちょっと不安もあり。 |
はなれわざ
2002 / 12 / 20 ( Fri )
初めて読んだ時、衝撃を受けた。ブランドとは、すごい作家だと思った。それまで、私にとって英国の女性ミステリ作家といえば、クリスティーだけだった。クリスティーを超えたとも思った。以来、ブランドを何作か読んだが、この作品が、常にナンバー1だった。 今でもそうなのか試してみたくなって、このたび再読を始めた次第である。再読でも、十分楽しめた。むしろ、トリック以外の部分は、今回のほうがじっくりと読めたとも思う。さて、次は、「ジェゼベルの死」である。 |
レクイエム
2002 / 12 / 20 ( Fri )
初めてのタブッキである。主人公が半日リスボンをぶらついて、生者と死者に出会う物語。わけがわからないが、 読後は、幻覚か夢を見たようなふわふわした気分になった。自分が主人公になって、旅したような感覚。 そういえば、夢の中ならば、死者も生者も同じように、対話できるなあなんて思う。読んでいる最中よりも、読後の余韻が心地よい本である。おいしいそうな料理もたくさん登場し、巻末に注釈もついている。映像化に向いている作品だと思う。 |
銀の仮面
2002 / 12 / 19 ( Thu )
乱歩が「奇妙な味の傑作」と絶賛した表題作を含む全11編が収録されている。小さい頃、お面の飾ってある部屋で寝るのが怖かった。そんなことを思い出しながら、読んだ「銀の仮面」。ぞわーっと恐怖が這い上がってくる。 大嫌いな男に親友気取りでつきまとわれた男の話「敵」は、妙に頷ける部分もある。「トーランド家の長老」では、善意の怖さを感じる。人によって、何に恐怖を感じるかは千差万別だろう。いろんな恐怖をちりばめた短編集である。 余談であるが、「銀の仮面」を読み終えたとき、土曜ワイド劇場で似たような話があったなあと思った。アルレー原作のサスペンスかと思ったが、調べてみると、何と、土曜ワイド劇場で、この原作が放送されていた。再放送しないかな〜。 |
喪服のランデヴー
2002 / 12 / 19 ( Thu )
NHKで映像化したのを見て、懐かしくなり、本屋を探し回った。古臭くて読めないかと懸念したが、その古さがかえって心地よく、ウールリッチの世界にひたることができた。主人公の純粋な狂気が、なぜか小説の中では、許容できてしまうのであった。ほかの作品も再読したくなり、しばらくウールリッチ漬けとなる。ミステリの映像化で満足するものは少ないが、古きよきミステリを再読する機会を与えてくれたことは、よかったと思う。 |
さくらんぼの性は
2002 / 12 / 19 ( Thu )
時は17世紀、舞台は疫病とピューリタン革命うず巻くロンドン。象をも空にふっ飛ばす未曽有の大女(ドッグ・ウーマン)と彼女の拾い子ジョーダンは、自由の天地を目ざし、幻の女フォーチュナータを捜して時空を超えた冒険の旅に出る。 というあらすじなのだが、あらすじはあるようなないような、奇想天外なおとぎ話である。エロチックでユーモアにあふれていて、幻想的で、面白い。 特にお気に入りは、「12人の踊る王女たちの物語」とドッグウーマンの純粋で一途なところである。 |
まっぷたつの子爵
2002 / 12 / 19 ( Thu )
サッカー雑誌にイタリア現代文学として紹介されていたので、気軽に手にとってみたのだが、これが、期待以上の面白さだった。戦争で善の半分と悪の半分のまっぷたつになってしまった子爵の話を描いたブラックユーモア小説。おかしいような笑えないような何とも言えない魅力がある。 善とは?悪とは?と考えさせられた。 |
不在の騎士
2002 / 12 / 19 ( Thu ) |






























