愛がなくても喰ってゆけます。
2005 / 09 / 23 ( Fri )
4872339363愛がなくても喰ってゆけます。
よしなが ふみ
太田出版 2005-04-16

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よしながふみの漫画は、ドラマ化されたものを少し読んだだけで、全然縁がなかった。これは、グルメなお店が紹介されていてとても面白いということで、お借りしたもの。
グルメエッセイ、お店紹介ガイド本なのだが、フィクションと断った上で展開される漫画家YながFみさんの日常がおかしくておかしくて、最高なのだ。確かに、紹介される料理はどれをとってもおいしそうだし、イラストと言葉でその究極のおいしさを表現し尽くしている。すぐにでも、お店に行って、この料理を注文したい衝動にかられる。
しかしながら、私がこの本を気に入ったのは、YながFみさんをとりまく人間がおもしろいからだ。素顔と外出顔が別人のYながFみさんを初め、みんな、個性的で、少し変だ(笑)。詳しく書きたいけど、たぶん読んだほうが楽しめるから、ぜひ手にとってみて。
余談だが、アマゾンのレビューに、実際にお店に行かれた方の忌憚のない(^^;)感想がある。
21 : 40 : 19 | コミック | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ユージニア
2005 / 09 / 23 ( Fri )
404873573Xユージニア
恩田 陸
角川書店 2005-02-03

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第133回直木賞候補作。
名家で開催された米寿を祝う席で、17人が毒殺され、たった一人盲目の少女だけが生き残った。事件は、被疑者死亡で解決されたはずだった。

時は流れ、物語は、過去の事件の関係者の証言で構成され、真犯人の姿を浮かび上がらせていく。
事件も、構成も、描き方も、どれをとっても面白く、目に浮かぶ情景は、美しい。さすが、恩田陸である。
一体、どんな動機で、こんな事件が起こってしまったの?それだけが知りたくて、夢中で読んだが・・・。

うーん、ラストが・・・。恩田さんらしいといえば、そうなのだろう。
17 : 45 : 52 | 国内ミステリ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
大尉のいのしし狩り
2005 / 09 / 21 ( Wed )
4794927460大尉のいのしし狩り
デイヴィッド・イーリイ
晶文社 2005-06

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『ヨット・クラブ』の衝撃度に比べると、こちらはかなり読みやすく、イーリイ入門書的な感じがした。『ヨット・クラブ』でイーリイを苦手と思った人がいたとしたら、こちらを読んでから、イーリイという作家を判断してほしいなと思う。
ブラックでシニカルなのは、変わらないが、一つ一つの作品が短いので、手に取りやすいと思う。

極限状態に置かれた人間の怖さや欲にかられた人間の愚かさ、人間の身勝手さなどを、嫌と言うほど見せつけられる。ホラー的な怖さじゃなくて、人間の本質の怖さなんだよね。

一番印象に残ったのは、「いつもお家に」。いつもお家にという留守番装置をめぐる話なんだけど、ありえないと思いつつも、リアルさを感じてしまい、ひたすら怖かった。また、「最後の生き残り」のラストは、かなり予想外だった。
22 : 13 : 50 | 海外ミステリ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
天使のナイフ
2005 / 09 / 19 ( Mon )
4062130556天使のナイフ
薬丸 岳
講談社 2005-08

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第51回江戸川乱歩賞受賞作。乱歩賞作品を読むのは、実に久しぶりだ。発売当初から評判がよかったが、読んでみると、面白くて、途中でやめることができず、夜更かししてしまった。

幼い娘の前で妻を惨殺された桧山。犯人は、13歳の少年たちだった。数年後、犯人の一人が殺され、檜山に疑いがかかる。妻を殺した少年たちのその後を追う檜山がたどり着いた真実は・・・。

少年法って何なんだろう?加害者の人権と被害者の人権、人は本当に更生できるのか?司法って何?マスコミの役割は?などと、さまざまな問題を考えさせられる秀作だった。それでいて、ミステリとしてしっかりとしたストーリー運びを見せる。事件の重みや、当事者および関係者の人生を思うと、胸が苦しくなり、胃がしくしくするが、ぜひ読んでみてほしい。

ただ一つ不満なのは、いろいろ盛り込み過ぎたところ。ここまでやらなくてもいいかなあと思う点がいくつかあった。
23 : 33 : 31 | 国内ミステリ | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
のだめカンタービレ13巻
2005 / 09 / 17 ( Sat )
4063405605のだめカンタービレ #13 (13)
二ノ宮 知子
講談社 2005-09-13

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今回は初版に、キャラしおりがついています。私は、三木清良でした。
のだめ人気はすごいですね。CDブックも出て、千秋のデビューアルバムも出るし、キャラクターブックも出るんですね。ま、実写映像化がなくなったので、ほっとしていますけど。
さて、まだ発売したばかりなので、ネタバレにご注意下さい。
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22 : 38 : 37 | コミック | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
孤宿の人(上・下)
2005 / 09 / 17 ( Sat )
4404032579孤宿の人 上
宮部 みゆき
新人物往来社 2005-06-21

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望まれず生まれてきて、少々知恵遅れの少女・ほうは、流れ流され、丸海藩のお屋敷に住み込むが、そこで、事件に遭遇する。一方、幕府の罪人・加賀殿も丸海藩に流されてきたが、それ以来、不審な事件が続き、人々は、加賀殿を悪霊として恐れる。そして、ほうは、加賀殿のお屋敷で下女として働くことになり・・・。

便宜上、カテゴリは国内ミステリに入れたが、ミステリ色はそれほど強くない。哀しい時代物である。宮部さんは、どうしてこんなに哀しくてやりきれない話を書いたのだろう?哀しくて、涙がとまらなかった。

小さな藩を守るためには、真実さえも、嘘になってしまう。自分の思いを押し殺さねばならない。何かを守るためには、何かを犠牲にせねばならないのか。しみじみ、今はいい時代だと思ってしまった。

ほうの純粋さにも心を打たれるが、ほうを妹のようにかわいがる宇佐の存在は、希望と救いである。
18 : 18 : 17 | 国内ミステリ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
イン・ザ・プール
2005 / 09 / 12 ( Mon )
416320900Xイン・ザ・プール
奥田 英朗
文芸春秋 2002-05

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『空中ブランコ』の前作に当たる。精神科医・伊良部のもとには、プール依存症の男性、勃ちっ放しの男性、ストーカーにつけ回されていると思い込むコンパニオン、携帯中毒の高校生。タバコの消し忘れが気になる強迫神経症の男性らが訪れる。

シリーズ一作目なので、伊良部自身のこともよくわかる。いい先生だけど、やっぱり変人だ。看護婦マユミは、一見とんでもないように思えるが、実は、いいキャラだ。

『空中ブランコ』のほうが、はちゃめちゃ度が高いが、こちらのほうが、心にズシンときた。落ち込み気味のときに読んだら、元気が出てきた。

中でも、「勃ちっ放し」と「フレンズ」がいい。

暴言でも何でも言いたいことは言ったほうがいいのかもと思った。爆発しなきゃ、ダメなんだね!

また、他人の顔色をうかがってばかりいた人が、友達がいないと言えるようになったとき、何かが吹っ切れるんだね。

知らなかったけど、松尾スズキ主演で映画化されている。オダギリジョーも出ている。もうすぐ、DVDが出るようだ。
B0009ULBOAイン・ザ・プール
松尾スズキ 奥田英朗 三木聡
ポニーキャニオン 2005-10-19

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22 : 47 : 06 | 国内その他 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
蒲公英草紙
2005 / 09 / 09 ( Fri )
4087747700蒲公英草紙―常野物語
恩田 陸
集英社 2005-06

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恩田陸を読まなくなって、かなりたつ。次々と出る著作に追いつけなくなったからだ。それでも、『光の帝国』の続編が出ると聞いて、ずっと待っていた。それが、本作。読んでみると、続編というより、『光の帝国』以前のお話だった。

20世紀初頭の東北の農村。語り手の峰子は、大きなお屋敷のお嬢様の話し相手を言いつかる。ある日、お屋敷に、不思議な力をもつ一族がやってきて・・・。

期待していたような常野一族がメインの話ではなかったが、ノスタルジックで、あたたかい話だった。お嬢様の心の美しさに、涙がとまらなかった。そのまま余韻がほしかったが、最後の峰子の語りの部分に、少し興ざめ。
22 : 38 : 31 | 国内ミステリ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
メフィストの漫画
2005 / 09 / 08 ( Thu )
4062130521メフィストの漫画
喜国 雅彦
講談社 2005-08

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よくぞ、一冊にまとめてくれました、講談社さん!と感謝しちゃうほど、すばらしい一冊。ミステリ好きなら、絶対気に入るはず!
喜国さんって、本当にミステリがお好きなんだわと改めて感心してしまった。マニアックで、ちょっぴりエログロで、脱力系ミステリ漫画の数々に、笑いをこらえ切れない。どれも好きだけど、一番好きなのは、麻雀ネタ。あんな麻雀、やってみたい。
また、国樹由香さんの描く綾辻さんは、とっても素敵で、やっぱり、「暗黒館」を買って読もうという気になる(^^;)。
後半の「あにまる探偵団」は、ご夫妻で、推理作家のお宅を訪問しペットを紹介するという垂涎企画。国樹さんの描くペットは、今にも動き出しそうで、かわいくてたまらない。推理作家の面々の豪華さもうらやましいが、皆さんの飼い主バカぶりも、微笑ましい限り。萌え死にしそう。一家に一冊ぜひ、どうぞ。
22 : 36 : 31 | コミック | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ウォータースライドをのぼれ
2005 / 09 / 01 ( Thu )
4488288049ウォータースライドをのぼれ
ドン・ウィンズロウ 東江 一紀
東京創元社 2005-07-28

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おなじみニール・ケアリーシリーズの第4作目。

6年も待たされた。待たされたから、熱が冷めたのかと思った。だけど、そうじゃない。

一気に読んだ。面白かったのは事実。

だけど、そこには、私の求めていたものは、なかった。もしかして、シリーズのファンには不満な内容だから、わざと、6年間、待たせたのかな?なんてうがった見方をしてしまうほど、喪失感を抱く。

5作目は、後日談っぽい話だという。もう首を長くして待ったりしないと思う。ニールに会うには、前3作を再読すればいいだけのことだから。たぶん、何度読んでも、胸にツンとくる話だと思うから。
23 : 48 : 53 | 海外ミステリ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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