ショートソング
2007 / 01 / 30 ( Tue )
ハーフの美男子なのに内気で彼女のいない大学生克夫。憧れの先輩・舞子に連れて行かれたのは、短歌の会。そこには、舞子の彼でプレイボーイで天才歌人の伊賀がいた。 吉祥寺を舞台に繰り広げられる青春物語。ところどころに、短歌が織り交ぜられていて、面白い。 難しいことはわからないけど、短歌は好きだし、枡野浩一の初長編ということで手にとってみた。携帯サイトで連載していたものに加筆修正したものなので、軽い感じがするが、画面で読むよりもこうして一冊にまとまったほうが、私にはピンとくる。 出てくる短歌は、枡野さん以外の作品もあるが、どれも物語にマッチしている。吉祥寺のカフェがたくさん出てきて、吉祥寺好きの人にも楽しめそう。 解説短歌はクドカンだ。 ハーフのイケメンとメガネの似合うプレイボーイということで、映像化向きだなと思っていたら、どうやら、非公式にそれっぽい話があるらしい。 |
町長選挙
2007 / 01 / 25 ( Thu )
伊良部先生シリーズ第3弾。前2作は好きだが、これは、ちょっと失速した感じは否めない。 4作のうち、3作が実在の有名人を想起させると、アマゾンのレビューにはある。 ナベツネとホリエモンは、すぐにわかるけど、女優は、あの方だとは思わなかった。というか、いろんな女優を融合しているように思えたけど。 実在の人を思わせる描写なので、それが面白くもあるけど、どこかで読んだような気がしてしまい、新鮮味がない。 ただ、伊良部マジックなのかな?どの作品を読んでいても、最後に、ウルウルきちゃう。 表題作の「町長選挙」は、ファンタジーのような話だけど、意外と含蓄があるように思った。田舎の選挙って、都会とは全然違うのだ。 |
ボトルネック
2007 / 01 / 12 ( Fri )
痛い話とは聞いていたのだが…うーん、ショックだ。この衝撃は、一昨年の『神様ゲーム』(麻耶雄嵩)以来じゃないだろうか。(ショックの中身は全然違うが。) 自分の生まれなかった世界に飛び込んでしまう主人公の話なのだが、タイトルのボトルネックの意味が重すぎる。 青春小説と呼ぶには余りにも、きつすぎて…。 自分の存在意義を考え始めて、眠れなくなったよ。罪作りな作品だ。 |
図書館内乱
2007 / 01 / 10 ( Wed )
『図書館戦争』に続く第二弾。 たぶん『図書館戦争』のほうが評判はいいと思う。だけど、私はこちらのほうが好き。前作は、冒険モノだと思って読んで、恋愛モノだと気づいた。今回は、恋愛モノだと思って読んだので、すんなり受け入れられたのだ。しかも、キャラクターの掘り下げが深い。(編集からのリクエストらしいが。) ヒロイン郁と両親との関係なんか、自分のことみたいでイライラしちゃうし、小牧のエピソードなんて、涙が出てきちゃったよ。 私は脇を固める小牧、柴崎、手塚が好きなので、今回の話は余計にじーんときた。 こういうキャラ設定、ストーリー展開は、私が昔好きだった少女マンガそのものだと思う。 |
ステーションの奥の奥
2007 / 01 / 08 ( Mon )
2007年最初の読書はこれ。ミステリーランドの一冊。 このタイトル、変ですよね?もっといいタイトル、なかったのかしらと思いつつ読み始める。でも、読み終えると、このタイトルでやっぱりよかったと思う。 小学六年生の陽太は吸血鬼に憧れている。夏休みの自由研究のために、夜之介叔父さんと二人で、大改築が予定されている東京駅へ行くことに。そこで、残忍な殺人事件に遭遇してしまう。 東京駅に関する描写がかなり出てきて、私は楽しかったです。東京駅、好きなので。 そして、ミステリな部分に関しては、「やられた!」という感じです。こんなのあり??いや、山口雅也だからこそ、許せるネタです。 それに、あるシーンを想像しただけで笑えて笑えて仕方なかったです。 登場人物に語らせる「本をたくさん読め」という言葉。著者からの子ども達への熱いメッセージに思えました。 |
デッドライン
2007 / 01 / 06 ( Sat )
読了は、昨年(2006年)。 日系人部隊で欧州戦線に参加し、負傷して米本国に帰還したミノル・タガワは、大学復学後、世界初のコンピューター開発計画に加わる。これをきっかけに、ミノルは、日本への原爆投下が間近であることを突きとめる。この情報を日本政府に知らせるため、ミノルは、幼な子を義父母によって日本に連れ去られた踊り子、エリイと共に日本への密航を決意する。 非常にスケールの大きな冒険小説である。 日系人に対する差別に怒りを覚えつつ、ミノルの崇高な精神に惹かれ、心を熱くしながら、一気に読んだ。 福井晴敏を超えるかも〜と一瞬思ったが、何かが足りないような気がした。読み易いのが、逆に欠点なのかも。もう少し高村薫のような硬さが欲しい。って、わがままな読者ですみません。傑作であることに間違いはありません。 |
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