一瞬の風になれ
2007 / 09 / 29 ( Sat )
第136回直木賞候補作、第4回本屋大賞受賞、第28回吉川英治文学新人賞作品。 実は、3月ごろに読了していたが、人に貸していたので、感想を書きそびれていた。 この3部作は、毎月1冊発行というのが売りでもあったし、物語も区切りがいいのだけど、体裁は上下巻のほうがよかったんじゃないかと思う。 そしたら、直木賞受賞も…いや、そういう問題じゃないか、あの賞は(^^;)。 さて、本題。 一言で言えば、泣きたいくらいさわやか。実際、2巻、3巻では、泣き所じゃないのに、目がウルウルきて、まいった。 私はスポーツが全くダメだ。運動音痴。だけど、スポーツ観戦や、スポーツ雑誌、漫画、小説は、大好きなのだ。 これまで、読んできたスポーツ関連の作品の中でも、ベスト3に入る名作だと思う。 佐藤多佳子は、「しゃべれどもしゃべれども」しか読んだことがなかった。周囲の絶賛をよそに、私は、それほど感動できなかったのだ。だから、この本も、そんなに乗れないと思っていたが、大間違い。 全く知らない陸上の世界が、面白くて、自分が高校生の陸上部員になったかのように興奮して読んだ。かなり取材もしたのだろう。陸上の説明も本格的だが、わかりやすく、決して退屈ではない。 あの臨場感あるレースの描き方は、下手な陸上中継よりもすばらしい。 また、部員たちの友情や恋、家族愛も丁寧に描かれていて、登場人物一人ひとりが生き生きとしている。 主人公新二と兄とのエピソードも、重要なポイントとなっている。 最初は、天才スプリンター連に注目していたが、最後は、脇役である三輪先生、守屋先輩、根岸などの存在が強く心に残った。 |
mystery classics ブラウン神父編 2
2007 / 09 / 23 ( Sun )
名作ミステリーコミックの第三弾。ブラウン神父もの2編とジャック・フットレルの思考機械シリーズの1編、 そして、W・F・ハーヴェイの「みずうみ」を収録。 私が一番気に入ったのは、「みずうみ」。ゾクゾクしながら読みました。 この名作の漫画化は、まだ続くのでしょうか。 作者は違いますが、フランシス・アイルズの同名小説を漫画化したこちらも、おすすめです。
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mystery classics ブラウン神父編 1
2007 / 09 / 19 ( Wed )
名作ミステリーのコミック化第二弾。今度は、ブラウン神父です。 その名推理を描いた「翼ある剣」「秘密の庭」の二編、J・D・ベリスフォード原作の「偽痣」、H・ド・ヴィア・スタクプール作の「真珠のロープ」を収録。 ミステリーファンには有名なブラウン神父ですが、未読本ゲームをすると、意外と読んでない人が多かったりするんです。 恥ずかしながら、私も、「ブラウン神父の童心」しか読んでいません。 ただ、このコミックを読んだことにより、ほかの作品も読んでみようかなと思ったのも事実です。 |
mystery classics アルセーヌ・ルパン編 1
2007 / 09 / 16 ( Sun )
ジュブナイル以外で、ルパンって、まともに読んだことあったかな?あるはずだけど、中身をすっかり忘れている。 ルパンを読んだことがあってもなくても、楽しめる。 古典ミステリの漫画化って、意外と難しいと思うが、作品の雰囲気を損なわず、うまく描いている。ルパンの顔は、私の好みではないのだが。 ルパンもの3編と、ヘスキス・プリチャードの『七人のきこり』を収録。作品解説は、日下三蔵氏。 小さいころ、あかね書房の「少年少女 世界推理文学全集」が大好きだったんだけど、あのイラストつきで、大きな文字の本を思い出した。子どもにもおすすめ。 このシリーズがずっと続いて、ミステリ好きの子どもが増えたらいいな。 |
今日の早川さん
2007 / 09 / 15 ( Sat )
大人気のブログコミックの書籍化ということで、出版が決まった時点でかなり話題になった。しかも、発行元が早川だからね〜。 オールカラーで、とてもきれいな仕上がり。ネットでも読めるけど、手元に置いて、なめるように読みたい一冊。 4コマ漫画で、本好きの女の子の日常を描いている。いや、本好きを超えてますね。本オタクです。 SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ライトノベルファンの富士見さん、レア本好きの国生さんですよ。願わくば、ミステリ者がほしかった。創元さんになるのかな? ネタバレにうるさく、トリックがどうのとか、新本格がどうのとか、古典を読めとかいうミステリ者が欲しかった。 本好きには、痛みを感じるほどのネタ満載で、自分の日常を反省しました。 あまり書くと読む楽しみがなくなるので、一つだけ。 私もすぐに「原作のほうが面白い」って言っちゃうのよね(^^;)。クセだわね。 それと、ごく普通の読書好きの人には、マニアックすぎてわからないネタもあるかも。 じゃあ、お前はわかるのか?と言われると、SFは門外漢なので、わからないものがありました。 登場人物では、帆掛さんが一番好きです。 |
どれくらいの愛情
2007 / 09 / 01 ( Sat )
第136回直木賞候補作。3編の中篇と表題作の長編を収録。 当時、私の周り(ネット限定)では、この作品が最有力候補であった。しかしながら、蓋をあけてみると、受賞作なし。しかも、この作品に対する選評は厳しいものであった。 4編とも恋愛小説。さまざまな形の愛を描いているが、一番印象に残るのは、表題作の「どれくらいの愛情」である。 謎めいた展開も面白いし、主人公とヒロインの思いが、痛いほど伝わってくる。 ただ、主人公を小さいころに助けたというお医者さんの長台詞が、説教臭くて素直に受け取れなかった。著者の主張を言わせていると思うのだが…。 あとがきを読んで知ったが、著者は故白石一郎氏のご子息なのね。 |
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