夜市
2007 / 10 / 20 ( Sat )
これも、かなり前に読了。 第12回日本ホラー小説大賞受賞作。第134回直木賞候補作。 デビュー作が、直木賞候補となったので、少し驚いた記憶がある。 表題作ともう一編『風の古道』を収録している。 ホラーは、小説でも映画でもあまり好きではない。苦手な分野だが、この小説は楽しめた。 スプラッター系ではなく、幻想系の小説だ。 大学生のいずみが友人・裕司に誘われて出かけた夜市は、妖怪がさまざまなものを売る不思議な世界だった。裕司は、幼い頃に迷い込んだ夜市で、自分の弟と引き換えに野球の才能を買い、罪悪感に悩まされていた。 ざわざわとした怖さとともに、ひたひたと哀しみが押し寄せてくるような作品だった。 どちらの短編も、美しい情景が思い浮かぶので、映像化に向いている気がした。 |
夜は短し歩けよ乙女
2007 / 10 / 09 ( Tue )
こちらも、今更の感想だが、手元に本が戻ってきたので。 第20回山本周五郎賞受賞、第137回直木賞候補作。第4回本屋大賞第二位。 もともとは、角川のサイトで見て、装丁に惚れた。内容も面白そうなので、買おうと思ったら、ネットではどこも品切れ。アマゾンでは、3倍の値段をつけて出品されていて、驚く。どうやら、テレビで紹介されたらしい。 なかなか入手できないとますます読みたくなるし、期待も大きくなる。 この本は、タイトルと装丁だけでも、お金を出していいと思った。 中身は、京都を舞台にしたちょっと変わった恋愛ファンタジー。作品のかもし出すレトロなムードと独特の言葉遣いに、魅力を感じる人もいれば、読みづらいと思う人もいるだろう。 結婚式の二次会、古書市、学祭などのエピソードは、遠い学生時代を思い出させ、その奇天烈ぶりは楽しいことこの上ないのだが…。 巷の絶賛ぶりほど、私がのめりこめなかったのは、やはり、ファンタジーだからなのか。 古書市を描いた章が、一番楽しめたのも、我ながら、わびしい。 |
吉原手引草
2007 / 10 / 06 ( Sat )
第137回直木賞受賞作。 選考委員の評も、アマゾンのレビューも、かなりいい。 確かに、吉原の手引書としては、読ませる力はあると思う。 構成の巧みさも、次第に明らかになる謎も、グッド。 ただ、途中でちょっと退屈になってしまった。 失踪した花魁にも、それほど魅力を感じることもできず。 作家としての実力は感じるので、ほかの作品を読んでみたい。 |
俳風三麗花
2007 / 10 / 05 ( Fri )
第137回直木賞候補作。 私は、意外とこういう小説が好き。 実に風流な小説であった。昭和初期の雰囲気と秀逸な俳句の数々に彩られた物語に引き込まれる。 句会に集まった3人の若い女性の友情と恋愛模様が連作形式で描かれているのだが、その繊細な描き方が心憎い。 俳句の世界を非常にうまく小説世界に取り入れたと思う。 |
作家別索引国内な行
2007 / 10 / 04 ( Thu ) ●梨木香歩
裏庭 西の魔女が死んだ からくりからくさ 家守ワ綺譚 村田エフェンディ滞土録 ●奈須きのこ 空の境界 ●名波浩 NANAMI 終わりなき旅 ●二階堂黎人 カーの復讐 ●西澤保彦 いつか、ふたりは二匹 ●貫井徳郎 プリズム さよならの代わりに ●法月綸太郎 法月綸太郎の功績 密閉教室 ノーカット版 密閉教室 生首に聞いてみろ |
作家別索引国内た行
2007 / 10 / 04 ( Thu ) ●高田崇史
鬼神伝 鬼の巻 鬼神伝 神の巻 ●高野和明 グレイヴディッガー ●高野秀行 ワセダ三畳青春記 ●竹内真 カレーライフ ●竹本健治 闇のなかの赤い馬 ●田代裕彦 平井骸惚此中ニ有リ 平井骸惚此中ニ有リ 其貳 平井骸惚此中ニ有リ 其三 キリサキ 平井骸惚此中ニ有リ 其四 ●建倉圭介 デッドライン ●田中啓文 蹴りたい田中 ●田中芳樹 ラインの虜囚 ●陳舜臣 方壷園 六甲山心中 ●辻村深月 ぼくのメジャースプーン ●恒川光太郎 夜市 ●角田喜久雄 高木家の惨劇 ●天藤真 犯罪は二人で ●戸板康二 家元の女弟子 ●戸梶圭太 溺れる魚 ●豊田健次 それぞれの芥川賞 直木賞 |
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