猫と針
2008 / 04 / 29 ( Tue )
昨年、キャラメルボックス2007チャレンジシアターvol.5『猫と針』として上演されたものの脚本。恩田陸の初戯曲である。 舞台は観たのだが・・・睡魔との戦いで、途中が抜けたような気がしたので、改めて文章で確認する意味で読む。 舞台を観たときも感じた「恩田陸っぽさ」を、再確認した形だ。 謎は面白いが・・・といういつものパターンである。 舞台では役者で判別できたが、本では、登場人物が、タナカ、スズキ、タカハシ、ヤマダ、サトウと平凡な名前なので、人物把握に時間がかかる。 書き下ろしの「『猫と針』日記」が読めたのは、よかった。 観劇直後に、心理サスペンス会話劇なら映画「キサラギ」のほうが面白いと思ったが、著者も、「キサラギ」を見ていたとのこと。中身が競合せずにほっとしたらしいが、競合していたら、面白かったのにと思った。 |
悪果
2008 / 04 / 23 ( Wed )
第138回直木賞候補作。 癒着、横領、隠蔽、暴力・・・日本の警察の暗部を描き出すノワールの傑作! とのこと。 舞台が大阪で、全編、大阪弁。 語り口はスピーディで、リアリティがあり、面白くないわけじゃないのですが、読むのに苦労しました。 一言で言えば、合わなかったということです。 著者の初期の作品は、結構読んでいるのですが。 |
図書館革命
2008 / 04 / 15 ( Tue )
やめろ〜!いいかげんにしろ〜!と叫びたくなるくらい、すごかったです。 テンポよく進むストーリーの途中で、ふいに差し込まれるラブコメの一撃。 赤面、鳥肌モノですよ。 作者の脳内は、妄想乙女炸裂ですよ。 マンガなら普通なのに、文章で読むと、どうしてこんなにこっぱずかしいのでしょうか。 手をつなぐとかキスとかが、なんでこんなにもフレッシュなんでしょうか。 バカップルだけでなく、今回は、私の好きなあの人とあの人までが! 「担保」とか言っちゃってます。(読めばわかります。) でも、今回の郁は、よく頑張ったと思います。 人にパワーを与えるのは、使命感や正義感だけでなく、愛なのでしょうか。 個人的にはもっと柴崎と手塚と手塚兄の今後が知りたいです。 残念なのは、ラストのエピソード。蛇足というか、興ざめです。 シリーズ完結ということですが、こんなものが出てますね。
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アンダーザローズ 5―春の賛歌
2008 / 04 / 11 ( Fri )
発売日が延期になって、やっと届いた。 表紙がかわいくて、明るい! 久しぶりに読んだので、伯爵家の人々を忘れかかっていたよ(^^;)。 1〜3巻を一気読みしたときほどの感動はないけれど、「春の賛歌」というタイトル通り、冷たい冬を脱し、春の光を感じさせる。 レイチェルのこと、あまり好きじゃなかったんだけど、この話では、好感を持つ。 病床の女主人に代わり、尽力するレイチェル。ところが、過去の醜聞がばらされ、空気が一変する。 女性の集まりの中でのありがちな展開。何も言えないレイチェル。 信頼していた夫人の態度に傷ついたり。 その後の展開が、泣ける。もっとドロドロしたままいくのかと思ったら、意外にもさわやかな結末。 ウィリアムは、相変わらず冷徹なのだが、それが、よい結果を導いたりするので、彼の本当の姿はよくわからない。 一番わかりやすくて、男の子らしくかわいいのはアイザック。好きだなあ。 もう一度、1巻から読み直してみたくなった。 |
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