仏果を得ず
2008 / 07 / 27 ( Sun )
表紙は、勝田文。かわいらしいので、ジャケ買いをした人もいるかもしれないけど、私は、エッセイ以外は、少女マンガ風じゃないほうが好み。 文楽修行中の主人公・健が悩みつつ、葛藤しつつ、成長していく物語。 師匠から言われて健がコンビを組むことになる三味線の兎一郎のクセものぶり、謎めいた様子が、興味を誘う。 師匠も、個性的で豪快である。芸能の世界には、本当にこういう人たちがいそうな気がする。 文楽の素養が全くなくても、問題ない。 何となく知っている『女殺油地獄』『妹背山婦女庭訓』『心中天の網島』といった名作がわかりやすく紹介されているので、楽しい。 三浦しをんは、天才だと思う。 どんな題材でも、しをん風味で、面白くできるのだから。 何となく、戸板康二の描く歌舞伎の世界を思い出した。 |
今日の早川さん 2
2008 / 07 / 23 ( Wed )
もちろん、ブックカバーとしおりつきの限定版を買いました。 もったいなくて、使ってませんけど。 中身は、オールカラーで、本当にきれいですね。 1巻は、面白かったけど、正直、マニアック過ぎてついていけないところもありました。 2巻のほうが、一般的というか庶民的というか。 単に、慣れただけかもしれませんが、とっつきやすく、卑近な話題も多かったです。 早川さんと帆掛さんの出会いの話や最後のお話も、しみじみしました。 今度は、5人の三頭身ぬいぐるみとか、出ないかなあ。絶対に買っちゃいます。 |
少女ファイト4巻
2008 / 07 / 19 ( Sat )
4月発売と同時に買ったのに、もったいなくて今まで読めずにいた。 すっかりハマってしまった漫画の待望の新刊。 賭けバレーが終わり、部員に課せられたのは「インターハイ辞退」と「1ヵ月の停学」。新たなコーチ・由良木政子が登場し、地獄の合宿が始まる。 久々に、練や学を見て、無性にうれしくなった。 賭けバレーをしたことで、徹底的に悪者扱いされる黒曜谷高校。練習試合相手の言動に、苦笑することしきり。世間って、そうだもんね。 練の悩む姿がいとおしくて仕方ない。恋の行方もますます気になる。 登場人物の誰もが、人間臭くていいんだよね。 ああ、この面白さを伝える術を私は知らない。とにかく読んでみてと言うしかない。 |
文学賞メッタ斬り! 2008年版 たいへんよくできました編
2008 / 07 / 18 ( Fri )
さすがに、立て続けに読むと、食傷気味である。 冒頭のトークショーは、長嶋有氏と石田衣良氏がゲスト。 長嶋氏って、男だったんですねー。恥ずかしながら知りませんでした。 どちらもトークショーのゲストとしては、盛り上げてくれる感じで、石田氏なんて、日頃のイメージよりずっとよかった。渡辺淳一センセーとのエピソードなんかも披露しちゃって笑わせてくれるし。 トークショー以外は、少しテンション下がり気味で、読む側も、メッタ斬りに慣れてきてしまったのかもしれない。一番印象に残ったのが、桜庭一樹さんの授賞式の話だったり、銀座の文壇バーの話だったり。 巻末の各賞採点リストを見て気づいたんだけど、500万とか1000万とかもらえる賞があるのねー。 思わず、そこにばかり目がいってしまった。 |
文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編
2008 / 07 / 15 ( Tue )
前作で、初めて知った作家が中原昌也氏。島田雅彦や石田衣良と仲が悪いとかなんとか(^^;)。 作品も知らないのに、一挙に中原氏への興味がわく。 その彼を迎えたトークショーが冒頭にあり、大いに笑わせてもらった。 続いて、公募新人賞の傾向と対策というのが、これまた興味深い。 審査の内情もよくわかるし、無茶苦茶な作品が受賞していたりして、ここを読むと、思わず、自分も何か書けば受賞できちゃうんじゃないかって誤解する人が出てきそう。 あとは、ツモ爺ネタとか各賞の小ネタが満載。選評斬りは、特に好き。 |
文学賞メッタ斬り!リターンズ
2008 / 07 / 13 ( Sun )
芥川賞・直木賞予想については、ウェブで読んでいたけど、ほかの賞はノーチェックだったので、楽しく読んだ。 島田雅彦を迎えたトークも、一行ごとに突っ込みどころ満載で、笑えた。島田雅彦の文学賞に対する考え方も非常に参考になった。 日頃、意味のわからない選評を読んで、自分に読解力がないのだと思っていたが、そうでもないらしく、メッタ斬りコンビにとっても、意味不明なんだと思ってほっとしたり。 選評自体に芸風があったり、無茶苦茶だったりするのね。 選考委員の確執や嫉妬って、やはりあるんだなあ。文壇って、現代で一番閉鎖的なのかも。 そこに風穴を少しでも開けられるなら、この本の価値はあると思う。 あとは、全くアンテナをはってない作品に出会えるのも、この本のメリット。 ほめてあろうが、けなされてようが、読んでみたくなる作品が、ちらほら出てくる。初耳の作家をwikipediaで調べたりして、読書の幅が広がる。 |
走れ!T校バスケット部
2008 / 07 / 09 ( Wed )
都立高校のバスケット部を舞台にしたマンガのような、ドラマのノベライズのような、ジュブナイルのようなお話。 すぐに読めちゃいます。 「スラムダンク」や「DEAR BOYS」を思い出しながら、読んだせいか、印象が薄い。 主人公・陽一がイジメを受けた件で、立ち向かっていく父親の姿が頼もしく、爽快であった。 |
熱風
2008 / 07 / 02 ( Wed )
第48回講談社児童文学新人賞佳作。 熱くて、さわやかなテニスもの。 児童文学は、守備範囲じゃないけれど、いい作品が出てるなあと思った。 寝る前に読み始めたら、興奮して眠れず、最後まで読んでしまった。 テニスに熱中する中学生の話なのだが、冒頭のシーンは、「テニスの王子様」を思い出させる。 ただ、中身は全く違う。 主人公・孝司は、聴覚障害を持っているのだ。 そして、屈折した日々の中で出会った少年・中山もまた、頭髪が抜けるという病気を持っていた。 反発しあいながら、筆談を交わし、近づいていく二人。 二人に無理矢理、ダブルスを組ませるテニスクラブのコーチやクラブのおじさんのキャラクターもいい。 孝司が通うろう学校の様子も描かれていて、考えさせられる。 とにかく、テニスシーンが臨場感があって、たまらない。 二人がどのように動いて、どこにボールがあって、相手がどう出てくるか・・・手に取るようにわかるのだ。 ストーリーにひねりはないけど、著者のストレートな思いに胸が熱くなる。 |
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