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放蕩記



“母”という名の恐怖。“躾”という名の呪縛。逃れようともがいた放蕩の果てに向き合う、家族の歴史、母親の真実―。女とは、血のつながりとは…。村山由佳、衝撃の半自伝的小説。



村山由佳さんの作品は初めてかもしれない。
直木賞作家であり、有名な作品のタイトルも知ってる。

だが、母との関係に悩むことがなければ、彼女の本を手に取ることはなかったであろう。

母親との葛藤を描いた半自伝的小説は、痛々しく、苦しいのだが、よくぞここまで書いてくれたという気持ちもあり、
ページをめくる手をとめられなかった。
マーカーをひきたくなるくらい、同じような母親の言動があり、封じ込めていた記憶がよみがえった。

厳しく躾けられ、優等生でいい子ぶるところが私と似ているなあと思い、著者との距離が一気に近づいた気がした。

私の母は、この小説ほどエキセントリックではないし、父も全く違うので、同じ境遇とは言い難いが、
部分部分が、似ていて、苦笑い。
部屋はあったけど、もちろん鍵もノックもない。
友達との約束も、親の反対で反故に。

アマゾンの評価が低いようだが、昨年までの私だったら、わかったようなふりで、この小説のことも批判していたかもしれないな。
でも、今は違う。
主観的でも自己陶酔でもいいんだ、母親を悪く書いてもいいんだ、こんなふうに自由に村山さんが書いてくれたからこそ、
救われたんだから。
客観的な意見なんか嫌というほど聞いているんだもの。

親との確執なんて、誰にでもある些細なことかもしれない。
だけど、そういうことで人は悩み、追い詰められるものなのだよ。
それを聞いてもらえるだけで、否定されないだけで、救われるものなのだよ。

それを成長してない、幼稚だと言われても甘んじて受け入れるが、でも、私は苦しいんだとしか言いようがない。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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Author:じゅび
ミステリが好き。
最近は読書ペースが落ちています。

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