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闇に香る嘘



27年間兄だと信じていた男は何者なのか?村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。竜彦は偽者なのではないか?全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う―。



第60回江戸川乱歩賞受賞作。
「週刊文春2014ミステリーベスト10」国内第2位、「このミステリーがすごい!2015年版」国内第3位。

面白かった。
寝る前にちょっとさわりだけ読もうと思ったら、やめられなくて、気づいたら、午前2時だった。

中国残留孤児の話題があるから、てっきり、年配の熟練者の作品かと思ったら、著者は、1981年生まれだった。
なんと、9回目の応募で賞を射止めたそうだ。
53,54,57,58回では、最終候補に残ったという。

視覚障碍者が語り手ということで、テレビドラマの「盲人探偵 松永礼太郎」を思い出したが、結構わがままな主人公であり、感情移入できない。
が、聖人君子じゃないところが、リアルであり、彼の疑念や行動に説得力を感じ、こちらも、いろいろ騙されてしまった。
この作品の魅力は、ミステリーとしての面白さだけでなく、情緒的な記述にあると思う。
家族について、考えさせられる。
さまざまな伏線が、気持ちよく回収されていて、満足の一冊だった。

最終候補に残ったという過去の作品も、いつか出版されたら読んでみたい。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

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じゅび

Author:じゅび
ミステリが好き。
最近は読書ペースが落ちています。

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