スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

土獏の花



ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を向く。最悪の状況のなか、ついには仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか? なぜ救援が来ないのか? 自衛官は人を殺せるのか? 最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。



読了は、2月。
月村了衛さんの名前は知っていたし、話題にもなっていたが、なかなか機会がなくて、ようやく手に取れた。

この手の本は久しぶりなので、ついていけるか不安だったが、素人にもわかりやすく書いてあるので、さくさく進み、手に汗握る内容なので、途中からはやめられなくなり、一気に読み終えた。

久々に、骨太の作品を読んだ気がする。
圧倒されて、しばらく、震えがとまらなかった。

自衛隊にもいろんな人がいて、いろんな思いを抱えている。それらの描き方がうまい。
理想は掲げていていても、いざ命の危険にさらされたら、絶望の淵に立たされたら、一体どんな行動ができるのだろうか。
問われている気がした。

平和な日本では考えられない民族問題の根深さやソマリアの貧困問題、政府の隠ぺい体質など、盛り沢山の内容だが、それをまとめる作者の力量に感心した。

もう少し若いころだったら、純粋に感動して終わっていたかもしれないが、今の自分は、感動のあとに、自衛隊が実際にこんな目に遭ったら、どうしよう的な不安も感じてしまった。

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

じゅび

Author:じゅび
ミステリが好き。
最近は読書ペースが落ちています。

最新の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。