砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
2005 / 04 / 30 ( Sat )
カテゴリーは便宜上、ミステリに入れたけど、ミステリとしては、読まなかった。 表紙がちょっと引く。かわいらしい二人の女の子が抱き合っていて、こういうのが、好きな人は萌えるんだろうけど。 でも、中身は、意外に面白かった。というか、痛いんだけど、目が離せなくて、夜中に一気読みしてしまった。 登場人物が、奇抜なんだよね。田舎の貧乏な母子家庭で、美形だが引きこもりの兄を抱え、早く社会に出たいと思っている中学生山田なぎさと、自分は人魚だと言い張り、ペットボトルを抱え、足を引き摺りながら歩く転校生の海野藻屑。 山田なぎさは、まだしも、海野藻屑は、強烈過ぎ。クラスメートを歯牙にもかけぬ藻屑だが、なぎさとは友達になりたくて、「死んじゃえ」などと言いつつ、近づいていく。 これが、二人の少女のふれあい話だったら、どんなによかったか。だけど、悲劇は冒頭から予告されていた。読み終えたあと、大人は無力だと痛切に感じた。 また、興味深かったのは、なぎさと兄の会話に、ちりばめられたミステリ的な話や心理クイズ。クイズは怖かったけど。 あとがきに登場する変人も笑えた。そして、一番驚いたのは、著者が女性だってことだ。何となく男性だと思っていたから。これは、オンラインで男性だと思っていたら、オフ会で、女性だったときの驚きに似ている。 |
|
|
|
| ホーム |
|

