得体の知れない老人とプータローの青年が、大手銀行株に罠を仕掛けた。その結果は?
経済用語がかなり出てくるのでそれにひっかかってしまうと、先に読み進めない。そのあたりは、さらっと流して、主人公と老人のやりとりに目を向けて読めば、面白い。
石田衣良は、魅力的な人物を作り出すのがうまい。銀行を悪として、それに復讐する過程は、思ったほど、気持ちよくは、なかった。
本当に悪いのは誰なのか?責任をとるべきなのは、誰なのか?考えてしまうからだ。
もちろん、そのあたりは、著者も十分承知で書いている。ラストは、意外だったが、さわやかでよかったと思う。
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最終更新日 : 2020-05-31