熱風
2008 / 07 / 02 ( Wed )
第48回講談社児童文学新人賞佳作。 熱くて、さわやかなテニスもの。 児童文学は、守備範囲じゃないけれど、いい作品が出てるなあと思った。 寝る前に読み始めたら、興奮して眠れず、最後まで読んでしまった。 テニスに熱中する中学生の話なのだが、冒頭のシーンは、「テニスの王子様」を思い出させる。 ただ、中身は全く違う。 主人公・孝司は、聴覚障害を持っているのだ。 そして、屈折した日々の中で出会った少年・中山もまた、頭髪が抜けるという病気を持っていた。 反発しあいながら、筆談を交わし、近づいていく二人。 二人に無理矢理、ダブルスを組ませるテニスクラブのコーチやクラブのおじさんのキャラクターもいい。 孝司が通うろう学校の様子も描かれていて、考えさせられる。 とにかく、テニスシーンが臨場感があって、たまらない。 二人がどのように動いて、どこにボールがあって、相手がどう出てくるか・・・手に取るようにわかるのだ。 ストーリーにひねりはないけど、著者のストレートな思いに胸が熱くなる。 |
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